チワワ2匹に病が3つ

ロングコートチワワのショコラとマロン

2匹で3つの大きな病と闘う日々を綴ります

ショコラの病 ~僧帽弁閉鎖不全症~ その1

今日は、ショコラの一つ目の病、僧帽弁閉鎖不全症についてお話します。



今から2~3年前ぐらいだったと思いますが、何かがあってショコラを病院に
連れて行った際、(理由は忘れちゃいました^^;)
身体のあちこちを聴診していた医師から、突然「この子は心臓が悪いですね?!」
と、突然言われました。



ビックリしている私に、心雑音は聞こえるけど、まだ薬を飲むほどではない。
ただ、数ヶ月おきにエコー検査を受けるよう話をしてくれました。



それからは、2~3ヶ月おきにエコー検査を受け続けました。
しかし、検査の度に心臓の状態は悪化していて、
やはり薬を飲まなければならない時期がとうとう訪れ、
多分去年ぐらいからだったと思いますが、少量の強心剤を飲み始めました。



でも、散歩はいつも通り毎日30~40分は行ってましたし、
(医師の指示で坂道だけは抱っこをしてました)
平坦な道なら、軽く走ることも出来ていたのです。



きちんと薬でコントロール出来ていたはずなのに…
少しずつ、少しずつ、散歩の距離が短くなり、そんなに歩いていなくても
ハーハーハーハーと呼吸が荒くなり、平坦な道でも抱っこが増えて行きました。



今年に入ると、咳き込むことが多くなり、薬の量も増え、
あまり外に出せなくなりました。
5月の下旬には、肺水腫を起こし心臓病では初めての入院。



家に酸素室が無ければ、退院させてあげることが出来ないと言われる程、
ショコラの心臓は急激に悪化していたのです。



↓退院前日にレンタルした、家庭用酸素室です。(H27.5.30~レンタル開始)

          テルコム㈱ ペット用酸素ハウス 中型ケージ


酸素室が有れば、ショコラは大丈夫!散歩さえしなければ大丈夫!と
必死で不安をかき消していたこの頃…



それが、今年の7月下旬、突然、原因不明の血便が出て入院しました。
しかしすぐに元気を取り戻したので、翌日退院。



何が原因かはわからなかったけど、元気になったなら良かったと
ホッとしたのも束の間、退院からわずか2日後には、
なぜか重度の肺水腫になっていました。



「何で?何で急にこんな状態になったの??」



理由がわからず、瀕死のショコラを前に
混乱する頭…
震える手で急いで病院に電話をし、
状態を伝えてから車で駆けつけました。



病院の玄関では、担当の先生が待機して下さっていて、
そのまま急いでICUに運ばれて行きました。



普段は、車が大嫌いなショコラ。
ウインカー音とバックの音が特に嫌いで大騒ぎをするのですが、
その時は、ぐったりとして動かず…声も発せない状態でした。



「これで最期か…」と誰もが思うほどの状態。
担当の先生からは、延命措置をどこまでするか、
急変した時は、病院まで何分で到着出来るか等々聞かれ、
家族全員、強制的に覚悟を決めさせられた日と言っても
過言ではありません。



家に帰っても何も手につかず、
ただただ涙が溢れてどうしようもなかったあの日の夜。



なぜなら、その状況に陥る直前、酸素室から出して
おしっこをさせようとした時、シートとは全く関係ない場所に
いきなりおしっこをしてしまい、怒ってしまったんです…



トイレのミスは怒っちゃいけないと分かっていたのですが、
昼休憩の間に一時帰宅していた時…
あまり時間が無い中でのミスだったので、ついつい…



ショコラが見る最期の顔が、私の怒った顔だなんて…
それはもう耐えられないものでした。
あれ程、お別れする時は、笑顔で送ってあげたいと思っていたのに
何で怒っちゃったんだろうと、涙が止まらなくなってしまったのです。



その日の夜は、どうか病院から急変の連絡が来ませんように…と
ずっとずっと祈り続けました。



でもその翌日、覚悟は決めたものの、諦めた訳ではない!
と自分に言い聞かせ、ショコラのために動き始めました。
医師が大丈夫と言うなら、大量の薬を使っても構わないと同意し、
全く食欲のないショコラが何でも良いから食べてくれるよう
色々な物を手作りしては病院に持参。



しかし、何日経っても、あれもダメ、これもダメ…
何を持って行っても食べてはくれませんでした。
そんな時、大量の薬が徐々に効果を発揮し始め、
少しずつ回復の兆しが現れた頃、思い切って食事の環境を変えるため、
一旦病院から外に連れ出し(許可をもらってます)
病院の駐車場に停めてある、家の車の中で食べさせてみることにしました。



最初の頃は、無理やり口に突っ込むこともありました。
それを嫌がって噛まれた事も一度や二度ではありません…

      ~この頃は、だいぶ元気になって来ました~



それでも、どうにかこうにか自力で食事が出来るまでに回復し、
入院10日程でようやく大きな山を超えてくれました。



とは言え、この時点で、ショコラの肺と心臓は
相当なダメージを受けていたと思います。
医師から告げられたのは、今のショコラを救うのは、
手術しかないという事でした。



でも、当時の私達は、こんな小さいショコラの心臓に
メスを入れるなんて考えられず、手術の失敗=死に
繋がる恐怖を感じていました…



だったら、 何とか薬だけで生かしてあげる事が
出来ないのか、そればかりを考えていました。



セカンドオピニオンで紹介された病院に行くと決めた時は、
服薬のみで症状を抑える方法(新薬など)が他に無いのかどうかを
聞きに行く為でした。


~横浜市都筑区にある、JASMINEどうぶつ循環器病センター~



こちらの病院で、まずはショコラの心臓の状態を検査しました。
レントゲンやエコー、血液検査など、ありとあらゆる検査をした結果、
投薬治療は、現状飲んでいる薬の他には何もなく、このままだと
多分数ヶ月の命である事。



もし、手術を受けたとしても、そこにはかなり大きなリスクを
伴う事などを丁寧に、わかりやすく説明して下さいました。



手術代金の説明もして頂き、その日は終了。
検査費用66,000円超えのお会計でした((((;゚Д゚))))ヒェー



そのまま家に帰り、物凄く悩みました…
その日の夜は、遅くまで家族会議を開いたほどです。



もし手術をするとなれば、手術と入院費 合わせて170万4千円!
その内、手術費用は140万4千円。
その料金だけは、術中に亡くなったとしても返金されないとの事。
7年前に、夫を病気で亡くしている我が家にとっては、
目が飛び出るほどの金額です。



でも、今まで本当にたくさんの癒しをくれたショコラが、
息も絶え絶えに横たわってる姿を見るのは、本当に辛く、苦しいものです。
そんな時、夫の母が、手術代の一部をカンパしてくれるとの
有難い申し出をしてくれました…



そんな大金を出してくれる背景には、
夫の父が、パーキンソン病を患い、小さなゴミが全て虫に見えてしまう
幻覚で悩み苦しんでいた時、みんなから
「それはゴミだから、虫じゃないんだよ」と何度も言われ続け、
それを、おじいちゃんが怒られているとでも感じたのでしょうか…



酷く落ち込んでいる父の傍らにちょこんと寄り添い、
ショコラおいで!と呼んでも、父の隣から離れる事なく、
ずっと横に座り続け、まるで見守ってくれているようだった…



その姿が、可愛くて、忘れられなくて、
もっともっと長生きして欲しいという願いからでした。



それだけ私達家族にとって、ショコラの存在はとても大きなものだったのです。



このまま何もしなければ、年を越せない可能性が極めて高い。
しかも、残り寿命までの数ヶ月間は、ずっと溺れている状態で苦しみ続け、
間違いなく長期の入院生活を送りながら、
大好きな家族の元にも帰れず最期を迎えるであろうこと。



そんな悲しい思いをさせたくない…
もっともっと一緒に居たい…
そこから流れが急速に変わり始めました。



何もしなければ0。
もし、手術が成功する可能性が、例え5%だと言われても、
それは0よりマシ!
だから自分はそっちに賭けたい!



お金が足りないというのなら、親戚に土下座でも何でもして
俺が必ず工面する!
そう言ってくれたのは、長男でした。



その言葉は本当にありがたかったです。涙が出ました。
今回のショコラの大病は、私達家族の絆を、とても深くしてくれた気がします。



そんな、それぞれの思いを受けて、平成27年9月7日(月)ショコラは、
JASMINEどうぶつ循環器病センターで手術を受けることが決まりました。


お姉ちゃんが帰って来るまで、この酸素室は、私が守ってるよ!

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